【行事レポート】九州大学 出前講義
日時
平成30年12月15日(土)
内容
12月の出前講義月間の第一弾として、九州大学芸術工学部より、鮫島俊哉先生をお招きし、 「劇場・ホールにおける音響と現代の工学技術」と題する講義を行っていただきました。
簡単に言えば、建物の中での音の響き方を研究し、理想的な音楽ホールを作ることを目指す学問です。
大学での研究内容とその面白さが、映像と音声で次々に紹介されました。
音楽ホールにおける音の響き方をコンピュータ上でシミュレーションし、最適の音環境を探る研究が行われているとのこと(このあたりは少し難しい話でした)。
実際にスピーカーを使って、さまざまなホールでの響きを再現した音声を聴きました。
(いまどきの高校生って、スピーカーで音楽を聴く経験はあまりないんですよね・・・)
音響学の成果が初めて形になったという“Boston Symphony Hall” (アメリカ)
しかし、「音響学」自体が存在しない時代の“Grosser Musikvereissal”(オーストリア)
が、いまだに「世界一響きが美しいホール」だと言われているそうです(奥が深い・・・)。
鮫島先生、見た目どおりの非常に穏やかで優しい方でしたが、なんと高校時代から世界屈指のスピードと凶暴性を誇るアメリカのバンド“SLAYER(スレイヤー)”の大ファン!
この事実が鮫島先生の人生を大きく変えたのです!!!
大学時代に東京のNHKホールで行われた日本公演を聴きに行ったときのこと。
響きの長いホールと「スラッシュメタル」の爆音は、非常に相性が非常に悪かった! そこで、音楽ホールの音響って研究できるのかな?と思ったことがきっかけだそうです(人生って面白い・・・)
最後に、これから大学へ進んでいく生徒たちに、鮫島先生からメッセージ。
「研究は、非常に楽しい“遊び”です」
生徒たちが大きな刺激を受ける講義となりました。
鮫島先生、ありがとうございました!
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