令和2年度 高大連携課外授業 i-STEM 修了式
i-STEMとは
i-STEMとは、I=Information(情報)、S=Science(科学)、T=Technology(技術)、E=Engineering(工学)、M=Mathmatics(数学)からなる、福岡工業大学独自の高大連携教育の一つです。大学生が高校生に授業を行い、専門的な知識と技術の深化を目指します。大学生と交流しながら、さらに上のステージでの学びを体験できる貴重な機会となっています。
2年生の電気科・電子情報科スペシャリストコースより20名が参加、5班に分かれ受講します。
今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止も検討されましたが、ICT機器を活用し、初回のオリエンテーションはオンラインで開催しました。その後の講義も感染対策を徹底し、例年と遜色のない内容で実施することができました。
【科学実験】
再生医療についての学習、ウサギの細胞を用いた細胞培養
【空気圧駆動のロボット制御】
減衰振動、逆三角関数の計算方法の学習、実習用の小さなモーター制御ロボットアームを動かす実習
【SPICEを利用した論理回路設計】
SPICEを使った、コンピューター上でのNAND回路の設計とブレッドボード上での回路作成
【数式処理】
Mathmaticaを用いた計算やグラフの描画方法の学習/SIR模型
高校生にとっては、高校で学んでいることが今後どう生かされるかを知る機会でもあり、より高度な研究や実験を通して大学での学びを肌で感じることができました。また、大学生との交流で得た何気ないアドバイスがこれからの目標設定や取り組みのヒントになったという生徒もたくさんおり、学びだけにとどまらず大変有意義な講座となったようです。
大学生にとっては、i-STEMを通じて、教材研究や指導という別の角度から自分たちの研究を振り返る貴重な時間となったようです。このような状況の中、時間を惜しまず準備と開催にご協力いただきありがとうございました。
令和2年度i-STEMの振り返りの様子
今回は最終回として、大学生の各チームからの振り返を含めた発表、iPadを用いたクイズ大会、大学教員と高校教員による総括があり、今年度の活動を締めくくりました。
最終回:学生プレゼンの様子
2021.3.5 最終回の大学生によるプレゼンの様子と集合写真