【行事レポート】開学記念講演会 観劇「Touch〜孤独から愛へ」
東京演劇集団 風 の皆さんをお招きし、開学記念講演会が行われました
日時
令和元年11月11日(月)
福岡工業大学FITホールにて、2公演
内容
「Touch~孤独から愛へ」(原題「ORPHANS(孤児たち)」は、1985年にシカゴで上演され、オフブロードウェイで絶賛を浴び、1987年には映画化もされた作品です。
作者ライル・ケスラーは、ニューヨーク、ロサンゼルスを中心に、演劇の持つ創造性を使って、リスクを負っている子どもたち、精神治療を必要とする患者、ホームレスの人たちとのワークショップを30年以上に渡って行い、閉ざされた心を開いていく活動を実践しています。この作品は、そこでの経験を通じて描かれたもので、孤児として生きる二人の兄弟が、<触れる>ことを通して、生きる勇気を見出していく、生命の輝きの物語です。
まるで常設かと思わせるような舞台装置と、客席の目の前で繰り広げられる圧巻の演技に、生徒たちは魅了され見入っていました。
年齢も経験も違う3人の孤児の出会いが、孤独と愛情と信頼の間で変化をしながらそれぞれの生き様やアイデンティティへ影響していく様子は、胸に迫るものがありました。
この観劇を通じて、友人や家庭、自身にとって身近な世界の中に自分以外の誰かの存在や、自分を支えてくれる、見守ってくれる人の存在に気づき、その大切さを実感し、今ある生の大切さを感じてくれたこと思います。